私の家族 恥ずかしがりやのムク
2023年1月13日ムクが我が家に来てくれたのは、私が小学5年生の時でした。私は1人っ子で母も仕事をしていたので、学校から帰宅後、友達と遊びに行きましたが、友達が習い事や家での用事がある時はお友達との約束もなく1人家でテレビを見たりしていました。お母さんは仕事で7時前にならないと帰宅しないので1人ぼっちで寂しい思いをしていました。その頃にお父さんがクリスマスイブの日「サンタさんからの贈り物が夜に来るよと話してくれました。クリスマスイブの日 お父さんやお母さんとクリスマスケーキを食べた後に玄関からピンポンというチャイムがなりました。
玄関をお父さんが開けると お父さんが大きな声で「サンタさんがきたよ。クリスマスプレゼントだよ。見てごらんと」と大きな声で言ってきました。(後で聞いた話では近所の人に頼み時間を合わせてムクを玄関前に連れてきてくれたそうでした)私は玄関に大急ぎで走りました。玄関にちょこんとお座りした白い小さな犬が大きな目をくりくりして私をじっと見ていました。「わー可愛い こっちへおいで」と言うとゆっくり歩き私の方へ恥ずかしそうに寄ってきました。白いふさふさした毛並みでした。お父さんが「名前何がいい?」と聞くから思わず「ムクがいい」と私は言いました。
今日からムクと何をするのも一緒の生活が始まりました。夜は私の部屋で私のベッドの下で眠り朝になると小さな声で鳴きながら私をおこしてくれました。学校へ行っている間はムクは賢くお留守番私が学校から帰宅し玄関で鞄から鍵を探している音を聞くと玄関のドアの前まで出てきて大きな声で鳴きます。「おかえり おかえり」と言っている様に聞こえました。私が家の中に入り おやつを食べようとすると横に座りおやつをおねだりしました。いつも半分こ。私がトイレに行こうとすると いつも後ろからついてきてトイレのドアの前で待ってくれていました。
ムクのご飯の準備は私の役割でした。ご飯を準備していると いつも口を開けながら 寄ってきては早く早くと急がせました「ご飯を食べていいよ」と言う合図までは勝手に食べたりしませんでした。お散歩も一緒。恥ずかしがりやのムクは他の人を見ても吠えたりはしませんが 恥ずかしそうに声をかけられると立ち止まりじっとしていました。恥ずかしがりやの可愛いムクは私の大事な家族でした。