ずっと愛をくれる犬
特に犬を飼うとか全く考えてもおらず、全く計画もしていなかったのですが、動物が好きで休みの日にペットショップへ行って、動物を見るのが好きでした。ある日、子供がショーケースの前で犬においでおいで~と言っていて、私もその近くを通っていたのですが、その犬は子供に見向きもせず、私の方を見つめて、私の行く方へついてきます。気のせいと思い、また違う時間に行ってみると、他の人にはついて行きませんが、私が来るとガラス越しに近寄ってきて、私が立ち去ろうとすると、行く方へついてきます。これは運命だ!(・・・人間が勝手に思ってる、よくあるアレです)と思い、その子をうちに迎え入れようと決めました。この子もきっと、運命と思っているはずだ、と。
しかし、ペットショップからの帰り、車の中ではとても不安そうな雰囲気で、家についてからも不安そうであまり近寄ってきませんでした。
あら・・・、これは勝手に運命と思い間違えたかな・・・。そう思っていましたが、ご飯をあげたり遊んだり、トイレの世話とか、話しかけたりしていると、安心してくれたのか慣れたのか、その子から寄ってきてくれるようになりました。
私は昼間仕事に出かけていましたので、その子には留守番をしてもらっていましたが、やはり可哀そうで理解ある職場に連れていったり、ペット可の所へ引っ越したりと、その子と一緒に暮らすことで、自分の生活や人生が大きく変わりました。私が返ってきた時に、ドアの前から足音と鳴き声で私が帰ってきたのがわかっている感じで、ドアを開けると飛びついてきて、跳ねて喜んで身体を摺り寄せてきたり、お腹を見せて撫でて欲しい仕草をしたり。散歩のときも、何かあるたびに私の顔を見てきて何かを確認したり、仕事や私事で辛いことがあって、わかるはず無いと思うけど、ずっとそばで話を聞いてくれて、顔をなめて慰めてくれるようなことをしてくれたり。
歳をとって、若い時みたいに活発に喜ぶ仕草はしなくなってきましたが、ゆっくり寄ってきては私の匂いを嗅いで、手を舐めて、身体をくっつけて横たわる仕草に、ずっと私の事を愛してくれているという信頼関係が、私の人生にとってとても大きな事になっています。